ライター編集者・友光だんご日記

編集者/ライター・友光哲(友光だんご)の日記です。

ジモコロ多可町記事&だんごこぼれ話

こんにちは、友光です。 先日、ジモコロにて初の記事が公開されました。

www.e-aidem.com

柿次郎さんから「ジモコロの取材の雰囲気を見てみない?」と誘われ、フリーランスになるか迷っている最中に行ったやつです。しかしこれがめちゃくちゃ楽しかった。 

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すごい雪だし。

柿次郎さん+くいしんさん(灯台もと暮らし)+小林さん(鶴と亀)という豪華メンツにお邪魔して、会うの2回目もしくは初対面なのに3泊4日雑魚寝で一緒に旅するという濃いのをいきなりぶっこんだ結果、楽しくなっちゃいました。

記事では「旅感」をだいぶ削ったので、使わなかったエピソードや写真などをブログで紹介します。写真は全て小林さんのものをお借りしています。

 

柿次郎さんの地元から旅がスタート

新大阪駅周辺は柿次郎さんが20代半ばまでを過ごした地元。新幹線からレンタカーに乗り換えて街を走っていると、青春エピソードが続々登場します。

昔住んでいたマンションから始まり、昔バイトしてたお店、彼女さんとよく通った道……

↑あのインタビューの舞台ですよね。BGMでヒップホップが流れる車内は完全にエモ空間でした。

Chattanaの森

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 2晩宿泊したのは、兵庫・多可町にある「Chattanaの森」のコテージ。おしゃれカフェもあり、朝食はこちらで。

「chattana」とは多可町のおもてなし言葉「よう来ちゃったな」が由来だそうです。あまりの寒さに壊れた給湯器も直してくれたり、2日目の晩には超豪華な鍋も用意してくれたり、本当におもてなし精神にあふれてました。今度はキャンプで行きたいな〜

「Chattanaの森」https://www.facebook.com/chattananomori/

 

山のなかの温泉郷 

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あと、ここです「足湯喫茶」。 実は多可町ではなく隣町にあったので、記事ではあまり触れなかったのですが、濃い場所です。

www.seseraginoyu.com

そもそも「ふところ館」「みはらし館」の2つの温泉&「足湯喫茶はんせ」&物産館&思い出博物館……といくつもの施設が集まったプチ温泉街みたいになっていて。

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足湯喫茶はこんな感じ。店の中に入ると湯気でメガネが一瞬で曇ります。足を温泉につっこんで上で飯食いながらビール飲んだりすると幸せすぎて頭が回らなくなりました。

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 にゅうめんを食べました。

「思い出博物館」には明治〜昭和のカメラ約800台と世界各国の蝶の標本1700種 、さらに昔の暮らしの道具や雑誌が展示されています。珍スポットです。

 

結局、この旅の途中で「レポート記事書いてみる?」とライター仕事を頂き、フリーランスになることを決心。人生の転機となる思い出深い旅になりました。 

多可町の記事は、くいしんさん担当のものがもう1本、来週くらいに公開になります。そちらもお楽しみに!

 

ライターネーム 

 あと、柿次郎さんから「友光だんご」という名前を頂戴しました。

曰く「岡山レペゼン感」「だんごって『複数のものを同じ場所に集めること』って意味だから編集者っぽい」とのことですが、夜中の1時に「この名前どう?」って来たので深夜テンションの匂いがします。

正直まだあんまり飲み込めてないですが、だんごの仕事をやることが目標です。よろしくお願いします。

 

 

「鶴と亀・小林くん大好きおじさん」の夜

こんにちは。トモミツです。

昨晩、渋谷HMVでのイベント「鶴と亀・小林くん大好きおじさん」に行って来ました。

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「地方のイケてるおじいちゃん・おばあちゃんをスタイリッシュに発信」するフリーペーパー『鶴と亀』を発行し、カメラマンとしても活動する小林直博くん。

25歳の彼は多くのおじさんを虜にしているのですが、今回、その中の4人のおじさんが、ついに公開で小林くんへの愛を語るイベントが開催されたのです。

「おじさん」として登場したのは、「ONLY FREE PAPER」の松江健介さん、山梨のフリーペーパー『BEEK』の土屋誠さん、「鴎来堂」「かもめブックス」の柳下恭平さん、「ジモコロ」の柿次郎さん。

jet-set.hatenablog.com

すでに出演者の一人である柿次郎さんがブログで書いているので、僕は客目線での感想を。

 

まず、イベント開始早々、4人のおじさんが「小林くんとの親密度」でマウントをとりあう流れが完全に面白くて。

「一番昔から小林くんを知っている」「実家に行ったことがある」「一緒に一番風呂に入っている」等々、ヒートアップ。

さらに、小林くんとの出会いを語るうちに発覚したのが、松江さん・土屋さん・柳下さんは、小林くんから「アプローチされた側」で、柿次郎さんのみ、自分から小林くんに「アプローチした側」だということ。席順も気づけばその通り。

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「アプローチされた」ステージ右手の3人。

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「アプローチした」柿次郎さんは、ステージ左手で小林くんの隣に。

ここで、「柿次郎さんは距離で親密度を稼ごうとしている」「アプローチされた俺たちの方が好かれている」と右手の3人が俄然、調子づきます。

そもそもこのイベント、一歩間違えば完全にヤバい絵です。が、なぜか多幸感あふれる雰囲気でエンターテインメントとして成立しているのは、人が「好きなものについて語る」ときのポジティブなエネルギーゆえでしょうか。

そして、フリーペーパーである『鶴と亀』を広告をとり黒字で発行し、10000部もの部数を自分たちの手で発送するなど、小林くんの凄さについて真面目に(?)語られる場面も。終わってみれば僕自身、前より数倍小林くんのことが好きになっていました。ここまでおじさんたちの計画だったのなら凄い。

 

ちなみに、その後の打ち上げで小林くんに聞いたところ、おじさん4人のなかで「一緒に住みたい人」第1位は土屋さん「自分が女子になったとき、彼氏になりたい人」第1位は松江さんという回答だったことをここに報告しておきます。

 

『人生フルーツ』、夫婦の静かな暮らしの実験

ポレポレ東中野で映画『人生フルーツ』を観てきました。

www.youtube.com

建築家の津端修一さん、英子さんご夫妻の暮らしを記録した、東海テレビ制作のドキュメンタリー映画です。

修一さんは90歳、英子さんは87歳。修一さんは建築家・都市計画家で、かつて「阿佐ヶ谷住宅」や「多磨平ニュータウン」の設計に携わった方。その後、1960年代に自然と共生したニュータウンを構想するも、経済優先の波に阻まれ、修一さんの想いと異なる、無機質な団地群が生まれます。


そこで修一さんは、「ひとりで里山を作り出す実験」を始めます。自宅の周りを雑木林が囲い、畑には野菜や果物が実り、野鳥が訪れる家。そこで「半自給自足」的に、自然の恵みをいただきながら、津端夫婦は暮らしています。

それはいわゆる「ていねいな暮らし」なんですが、単にそれだけの言葉で収まるものではないんですね。

まず、修一さんの「理想郷」だということ。「暮らしとは本来、自然と共にあるべき」というような修一さんの脳内にあるイメージを、何十年もかけて具現化したのが、津端家の暮らしだと思います。

そして、その理想を叶えるためには、英子さんの存在がなくてはならない。


「なんでもお父さんの言う通りにしてあげたい」「旦那がよくなれば、巡り巡って自分もよくなるから」と英子さんは語り、「英子さんはどんな存在か」と尋ねられると、修一さんは「僕にとって最高のガールフレンド」と答えるんです。70年近く連れ添って出るこの言葉!!


夫婦の関係性に世代的なギャップも感じますが、確固たる思想があり、それを実現し、後世へ残すための「暮らしの実験」 としての二人の生き方、憧れる人が多いのもよく分かります。


あとは映像の力〜〜ともなりました。風の音や枯葉を踏む音、2人の会話のちょっとした間や息遣い……文字のインタビューだけでは表現できない空気感が詰まっていて。ちょうど先日のジモコロ取材で同じようなことを考えていたので、改めて文字も頑張らなと。

 

思いつくままですがそんな感想でした。 


人生フルーツ

http://life-is-fruity.com/sp/

浅草「Buttobi」のカフェが穴場だった話

こんにちは。トモミツです。

昨日、「Asakusa Buttobi」に遊びに行ってきました。

「パーリー建築」がリノベーションし、去年秋にオープンしたお店です。

※パーリー建築……地域の人を巻き込み、パーティーしながら空き家を改修し、全国を回る面白集団

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先日、下北B&Bでの『ソトコト』指出さんと柿次郎さんのトークショーで、指出さんが紹介しており、気になっていた場所です。トークショーきっかけで知り合った新井さんに誘われ、柿次郎さんとともに行ってきました。

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店内はこんな感じ。一階がカフェバー、二階がゲストハウスになっています。

不思議な光の正体は……こいつでした。

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だるまの両目にミラーボールが埋め込まれたアート作品。パーリー感がありますね。

ゲストハウスは一泊2500円とお得!この日も何組も宿泊客がいたようです。一方、カフェバーはゲストハウスほど今のところお客さんが多くないようで……もったいない。ここ、穴場だと思います。

飲み物メニューも豊富かつお手頃。浅草らしく電気ブランも。

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オーナーがミュージシャンのためアンプやDJ機材、ギターやベースまで完備。プロジェクターまであります。wi-fiも飛んでいて、おまけに店の人のホスピタリティがとっても高い。

フランクに話せて、iphoneを機材につないで好きな音楽を流してもOKだし(客が我々だけだったので)、なんならゲーム機持ち込んでもいいですよと。本当に……?プロジェクターに映して大画面で遊べるし、音はミキサーに通してめっちゃいい音でできそう……!

暗めの照明にミラーボールの光が妙に落ち着き、くつろぎつつ作業もはかどるステキ空間でした。今度ニンテンドー64持ち込んでスマブラやりたいです。

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最近、新聞で紹介されていたみたいです。これからもっとお客さんが増えそう。

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リノベーションの様子を記録した写真が店内にありました。楽しそう〜

 

Asakusa Buttobi https://www.facebook.com/asakusa.buttobi/

 

 

 

フリーランスになりました

こんにちは。トモミツと申します。

大学卒業後、出版社で雑誌編集者として5年働き、この1月末日で退職しました。

2月からフリーランスとしてウェブ編集者の徳谷柿次郎さんと一緒に働くことになったのですが、その経緯がなかなか面白かったので文章にしておこうと思います。

一言で言うと「恐ろしくタイミングが合った」感じです。

 

今年の1月前半のある日、仕事でお世話になった方達に、退職を報告するメールを送りました。その直後、いきなり柿次郎さんから電話が。驚きつつも出ると「一緒に働きません?」と。

まず、この時点で柿次郎さんと1回しか会ったことがなかったので、「マジか」となりました。

 

この日、仕事の依頼をしてきた某ウェブメディアと柿次郎さんが打ち合わせをしていたそうなんですね。柿次郎さんが独立直後で人手不足なため、「前に会ったトモミツって人が得意そうなジャンルだし、手伝ってくれたらいいな」と思いついたそう。その場で話に出したものの、「会社員だし、他社のメディア仕事は難しいかな〜」となり。

しかし、その打ち合わせの直後、さっき話に出ていた僕から退職のメールが届いたということで。「メール通知のポップアップを見て一番驚いた」そうです。「これは縁だ!!!」と、即電話をくれた……ということでした。

 

で、もう一つタイミングに驚いたのは、 その翌日に柿次郎さんの出るトークイベント(『ソトコト』指出さんとの対談)に、たまたま行く予定だったんです。

それならということで翌日、イベント前に下北のミスドで詳しい話を聞きました。その後のイベントでも、最前列に座っていたらイベントで話すなかで「今、そこにいるメガネの彼を誘っていて〜」と柿次郎さんは言い出し、「なんか流れがすごい来ている」と感じ始めました。

 

そこで即答できなかったのは、元々次も出版社を考えていたことと、柿次郎さんの誘いが「フリーランスとして一緒に働こう」だったためです。

紙の編集をもうしばらくやろうと思っていましたし、フリーランスという働き方は考えたこともありませんでした。が、柿次郎さんの誘いはめちゃくちゃ魅力的で。

ジモコロをはじめ柿次郎さんの活動は拝見していてすごい人だと思っていたので、その人と一緒に働けるというだけで魅力です。が、もう一つ、「将来、岡山で編集者として働く」という目標にも近づけると思いました。

僕も妻も岡山出身なのですが、二人とも地元が好きで、将来子供ができたら岡山で育てられたら、とも思っています。ただ、岡山に出版社は少なく、「ウェブができる」方がうんと強みになります。おまけに、柿次郎さんの得意ジャンルは「ローカル」。僕自身、関心の強い領域でしたが、今までぼんやり考えていたいろんなことが繋がるように思えました。

 

その数日後、ジモコロの兵庫への取材旅行に同行しました。出発前日の誘いに乗り、3泊4日ついて行くという……(ライターとして書いた記事が、後日ジモコロで公開予定です)。

 

ともあれ、フリーランスの編集者/ライターとして働くことを決めました。タイミングと縁でいただいたチャンスですが、大事なのはここからです。自分の目標、家族の目標に近づくために、まずは目の前の仕事に一つ一つ取り組みます。

このブログでも仕事のご報告がどんどんできたらと思います。頑張るぞ〜!!!

 

【追記】

急な転職に反対もせず二つ返事で応援してくれた妻に「急な転職に反対もせず二つ返事で応援してくれた妻には感謝していますと書け」と言われましたので追記しておきます。

 

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